作品

絵画 油彩画

  • 元永定正  (1922-)
  • モトナガ、サダマサ
  • 昭和36年 / 1961
  • 油彩・キャンバス・額・1面
  • 150.0×130.0
  • 左下に署名

36
作品
Work
1961年
油彩・麻布
150.0×130.0cm
左下に署名:元永
この作品は、アンフォルメルもしくは抽象表現主義が日本の美術界を風靡した時期の典型的な作例の一つである。一見してこの作品はキャンヴァスに絵具をぶっかけて描かれたように見える。「色が流れて定着するとき私の作品の運命も決定した。それはまた偶然と必然を密着させる時間でもあった」という作者の言葉は、一見したときの印象を碓証するものであるかも知れない。たしかにそれは間違っていないのだが、しかし、作者が「偶然と必然」といっていることにも注意を払う必要がある。作者は、この作品に取りかかる前に、必ずしもそう明確とはなっていないまでも、彼をとらえている何らかの形を頭に浮かべており、同時に漠然としていても色彩効果を想定していたはずである。ある形を選んで、その輸郭を下塗りの上に描き、絵具をぶっつけ、流す、この作業のうちに期待以上の末知の作者を興奮させる色と形の結びつきが定着されてくれば成功だが、期待を下まわれば失敗であり、やり直さなければならない。作者は先の言葉に続けて、「色と形との相対的な変化は無限にそのバリェーションを展開する。そして結局物質の状態と私との結びつきが私のすべてを物語ることになる」と述べている。

作品

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