萌葱地葵紋付小紋染胴服 もえぎじあおいもんつきこもんぞめどうふく

工芸品 / 江戸

  • 東京都
  • 江戸時代 / 1601-1700
  • 表裏地とも萌葱地平絹に白抜きで小花文を型染し、絹綿入袷仕立とした胴服である。
     仕立は背を背縫いし、両袖・襟を付す。袂は大丸みで振りを設けず、裾でやや膨らみをもたせ、脇には襠を付けない。襟先に丸みをつけ、身頃には前下がりがある。なお袂・襟先は丸く裁っている。胸および背の中央・外袖の五か所に、白抜き上絵の三ツ葉葵丸紋を置く。左襟には共裂の乳が残存している。胸紐は欠失している。
     総体に保存状態は良好であり、大きな仕立直しも認められない。
  • (胴服)前丈94.5 後丈88.7 裄62.3 前身幅22.9 後身幅33.6
    袖幅28.8 袖つけ丈44.6 袖口20.0 襟幅13.0〜13.5(㎝)
    (覚書)全長212.8 幅16.4(㎝)
  • 1領
  • 墨田区横綱一丁目4番1号
  • 重文指定年月日:20000627
    国宝指定年月日:
    登録年月日:
  • 東京都
  • 国宝・重要文化財(美術品)

本件は、下田奉行や長崎奉行などを歴任し、徳川二代将軍秀忠の御書院番などを務めた今村傳四郎正長【いまむらでんしろうまさなが】(承応二年〈一六五三〉六六歳にて没)が、大坂夏の陣の武勲を賞せられ、元和元年(一六一五)十二月一日、徳川家康から拝領したと伝えられるもので、胴服に付属して伝来した『今村家覚書』にはその間の経緯が記されている。また『武徳編年集成【ぶとくへんねんしゅうせい】』(元文五年〈一七四〇〉、太宰春台序)や『寛政重修諸家譜【かんせいちょうしょうしょかふ】』(文化九年〈一八一二〉編)、『徳川実記【とくがわじっき】』(天保十四年〈一八四三〉編)などにも同内容の記載があって伝承を強く裏付け、胴服自体の年代様式にも矛盾しない。
 数少ない初期小紋染の保存良好な遺例であり、かつ伝来の明確な胴服として貴重である。

萌葱地葵紋付小紋染胴服 もえぎじあおいもんつきこもんぞめどうふく

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