花白河蒔絵硯箱 はなしらかわまきえすずりばこ

工芸品 漆工 / 室町

  • 日本
  • 室町時代
  • 木胎漆塗
  • 高4.9 ㎝ 奥行22.5㎝ 幅20.1㎝
  • 一合
  • 東京都港区南青山6-5-39
  • 根津美術館
  • 重要文化財

初代根津嘉一郎は、明治39年(1906)の第3回平瀬(ひらせ)家売立(うりたて)で慈照院(じしょういん)(足利義政(あしかがよしまさ))旧蔵の伝来をもつこの作品を入手した。当時たいへんな高額であったため、根津は収集家として一躍注目を集めた。全体に柔らかな曲線で構成されたこの硯箱は、全て金研出(きんとぎだし)蒔絵で、蓋表に満開の桜の下に佇む烏帽子(えぼし)狩衣(かりぎぬ)姿の公達が描かれ、桜の幹から土坡に「花・白・河」の3文字が葦手(あしで)の手法であらわされている。それによって『新古今和歌集』巻16、飛鳥井雅経(あすかいまさつね)の歌「なれなれてみしはなこりの春そとも なとしら河の花の下かけ」の歌意による意匠であることが暗示されている。

花白河蒔絵硯箱 はなしらかわまきえすずりばこ

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