絵画 / 安土・桃山
従来等伯の子久蔵と同人であるとされてきた長谷川信春は、近時研究が進むにつれて、等伯の前身であるという説が脚光をあびているが、信春すなわち等伯を確認する史料は出現していない現状である。信春の他の作例に比べて、本屏風は様式的には等伯に密着する感が深く、同人説をとれば、信春と称した時期の終り頃の制作であろう。印章も諸作が信春袋印を押すのに比べ、「長谷川」の長方印と「信春」の鼎印【ていいん】を押している点に異色がある。等伯云々はさておき、本屏風は、長谷川派花鳥画のうちで屈指の優作というべきであろう。
春耕図
長谷川等伯(信春)
恵比須大黒・花鳥図
紙本著色牧馬図〈長谷川信春筆/六曲屏風〉
長谷川信春