金銅装唐鞍 こんどうそうからくら

工芸品 / 室町

  • 室町
  • 1具
  • 重文指定年月日:19870606
    国宝指定年月日:
    登録年月日:
  • 熱田神宮
  • 国宝・重要文化財(美術品)

 唐鞍・黒漆鞍共に、熱田神宮において五月五日並びに八月八日の神輿渡御【しんよとぎよ】神事に用いられた鞍である。すなわち唐鞍は祭神用、黒漆鞍は朝使に倣った郷代・補代の両頭人用である。飾鞍図は唐鞍の皆具を写したもので、現在は失われた〓【したぐら】・障泥【あおり】・鞍褥【くらしき】等の図があり、往時における唐鞍の全容が知られる。
 唐鞍の鞍橋【くらぼね】は、鎌倉時代のそれに比して前輪の厚みが薄く、後輪【しずわ】の尻のふくらみも小さく、また居木幅も狭くなっている。しかしいまだ鎌倉時代の雄渾な形姿を伝えるとともに、宝徳三年(一四五一)の修理刻銘を勘案すると、その本体の製作時期は室町時代初期頃に比定される。
 黒漆鞍二背も、金銅装と黒漆の違いはあるが、極めて近似する形姿を示しており、共に同時期に調進された可能性が大である。
 類例の少ない円金装唐鞍として、かつ製作の優れた鏡鞍・黒漆鞍としても貴重である。

金銅装唐鞍

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