檜原村の笹野と小沢に古くから伝承されている式三番で、五穀豊穣、天下泰平、家内安全、悪疫祓いの祈願と感謝の目的で、笹野は九月十四日、神明社に、小沢は九月第一土曜日、伊勢清峯社に奉納する。現在では、いずれも舞台を作って、そこで演じるようになっている。笹野は青年男子によって、小沢は十五、六歳から二十二、三歳までの男子が奉仕する。翁の謡に始まり、千歳の舞、翁の謡と舞、尉の揉み出し舞、尉と千歳の問答、鈴の舞の順に演じられてゆく。能の「翁」を踏襲したものであるが、これと違った演出が多くみられるところに特色がある。