銹絵水仙文茶碗 仁清作 さびえすいせんもんちゃわん にんせいさく

工芸品 / 江戸

  • 仁清
  • 京都府
  • 江戸 / 1601-1700
  • 灰白色陶胎、轆轤成形の茶碗である。体部は腰に緩やかな丸みを持ち、胴の中程をわずかに内に絞り込み、ゆったりと外に開いて立ち上がり、口縁部をわずかに内に抱え込ませる。口辺にはわずかに起伏を造り出す。底には小さな高台を、内外の側面ともやや斜めに削りだし、裾との際を極狭く垂直に削る。
     体部外面の一方には銹絵で水仙の花一輪を描くが、素地には水仙の文様に合わせて白泥の化粧掛けを施して、わずかに盛り上げた上に表される。また花心は線刻で小さく表す。外面の胴裾から高台内は露胎とし、外面胴部から内面全面に白濁釉を施す。
     高台内左に「仁清」の小印が捺される。
  • 高8.6 口径12.4 高台径4.0(㎝)
  • 1口
  • 京都国立博物館 京都府京都市東山区茶屋町527
  • 重文指定年月日:20080710
    国宝指定年月日:
    登録年月日:
  • 宗教法人天寧寺
  • 国宝・重要文化財(美術品)

江戸時代を代表する陶工である野々村(ののむら)仁(にん)清(せい)作の茶碗である。仁清の作品は色絵が著名であるが同時に本作品のような銹絵などの作品でも優品を多数残している。本茶碗は仁清の茶碗によく見られる胴部を絞った優美な姿を示している。文様は水仙の意匠であるが、仁清独特の白濁釉(はくだくゆう)の下に白(はく)泥(でい)を置いて銹絵の濃淡で見事に描いたものである。技術的にも極めて優れた仁清の茶碗を代表する優品である。

銹絵水仙文茶碗 仁清作

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