葡萄蒔絵螺鈿聖餅箱 ぶどうまきえらでんせいへいばこ

工芸品 / 安土・桃山

  • 桃山
  • 円筒形、合口造り。底をはめ込む。懸子付き。
    総体黒漆の地に螺鈿、蒔絵で外装する。蓋甲面には、中央内区にIHSの文字、その上には花クルス形十字架、下にはキリスト受難の釘の標章を金平蒔絵で表し、その周りには円光を描き、山形状の焰光を螺鈿と金平蒔絵で表す。外区にはいわゆる南蛮唐草文をめぐらす。蓋、身の側面には、上下に金蒔絵の線界を画し、その中に葡萄唐草文を描くが、金蒔絵と銀梨地絵とをまじえ、葉脈を毛描と針刻の二種を使って表している。
  • 総高9.1  径11.3  蓋高3.2  懸子高3.0 (㎝)
  • 1合
  • 重文指定年月日:19760605
    国宝指定年月日:
    登録年月日:
  • 東慶寺
  • 国宝・重要文化財(美術品)

黒漆の地に螺鈿と蒔絵で外装した円筒形の器である。これはカトリック教でキリストの肉を意味するパンを納めたもので、わが国に渡来したヨーロッパ文化と、わが国の工芸技法が結合して生まれた桃山時代のいわゆる南蛮漆芸の代表的遺品である。

葡萄蒔絵螺鈿聖餅箱

ページトップへ