歴史資料/書跡・典籍/古文書 その他 / 鎌倉
興福寺に伝来した篳篥の鎌倉時代の古譜で、体裁は袋仮綴冊子本。内外題はなく本文は半葉八行に書写する。所収の譜は壹越調、平調、大食調、雙調、黄鐘調、盤渉調で、各調の首に曲目録を掲げている。本譜の内容は現行の篳篥譜に比べて差異が著しく、楽の姿はいわゆる三方とも必ずしも一致しない。しかも譜の間に歌謡、和讃等の記載があって中世歌謡史上にも注目される。本書はその成立の時代を明らかにしないが料紙、筆跡よりみて鎌倉時代後期に溯る古譜と認められ、南都楽所で用いられた伝存稀な篳篥譜として貴重である。
日本往生極楽記
継色紙(むめのかの)
寂蓮無題百首