山水図  さんすいず

絵画 / 室町

  • 曾我紹仙筆 月舟寿桂賛
  • そがしょうせん・げっしゅうじゅけい
  • 日本
  • 室町時代 / 1523
  • 紙本墨画淡彩
  • 縦90.0㎝ 横33.0㎝
  • 一幅
  • 東京都港区南青山6-5-1
  • 根津美術館
  • 重要文化財

紹仙は、大徳寺真珠庵に襖絵を描いた夫泉宗丈の子、祖父を兵部墨谿とすると伝え、自らも越前朝倉氏の庇護を受け、兵部景種の名で呼ばれた曾我派の画家というが、なお不明のところも少なくない。図は、主山を後景の中央に据え、近景に双松を配する周文系山水図の伝統を踏襲するものながら、古様なところはすでになく、筆法は滋潤で豊かなものとなり、各景の配置も自然で、安定感を増している。
図中に、大永3年(1523)建仁寺246世の月舟寿桂が医僧安溪に請われた序と著賛がある。月舟寿桂は幻雲と号した禅僧で、語録『幻雲文集』には紹仙筆「瀟湘八景図」に寄せた後序を載せ、またほかに紹仙筆月舟題詩の「山水図」(東京芸術大学蔵)をのこすことからも、両者の交友の深さがうかがわれる。その交友はいわゆる朝倉文化圏におけるやりとりとも解されるが、いずれにせよ、詩画軸の時代の掉尾を飾る作品である。図下辺中ほどに朱文重郭方印「紹仙」を捺す。

山水図  さんすいず
ページトップへ