銅鷲置物〈鈴木長吉作/〉 どうわしおきもの〈すずきちょうきちさく〉

工芸品 / 明治

  • 鈴木長吉
  • 東京都
  • 明治時代 / 1893
  • 獲物を狙う岩上の鷲を写実的にあらわした青銅製の置物である。鷲は頭部・胴部・両翼・脚部を蝋型鋳造でつくって接合し、接合部を若干の鏨で整える。鷲本体は黒褐色、嘴と爪は茶褐色を呈し、両目の眼球には金象嵌を施す。岩は蝋型鋳造の一鋳で仕上げ、鷲の足裏にほぞを設け、岩にはほぞ穴をあけて、岩上に固定する。羽の一本一本、足の肌合いまでもがリアルに表現されている。
  • 高45.5 両翼幅88.5(㎝)
  • 1基
  • 東京国立博物館 東京都台東区上野公園13-9
  • 重文指定年月日:20010622
    国宝指定年月日:
    登録年月日:
  • 独立行政法人国立文化財機構
  • 国宝・重要文化財(美術品)

この鷲の置物は、鈴木長吉(一八四八-一九一九)が米国シカゴ・コロンブス世界博覧会(明治二十六年五月一日-十月三十日)の日本側博覧会事務局の依頼で製作したもので、博覧会の美術館に出品された受賞作(『官報』第三二三七号、明治二十七年四月十八日)である。会期終了後は「鋳銅鷲ノ置物」の名称で博覧会事務局から帝室博物館(現、東京国立博物館)へ引き継がれた。
 本品は、鈴木長吉自身が本業とする蝋型鋳造の技術を存分に駆使して製作されたもので、明治二十九年(一八九六)宮内省より帝室技芸員に任命された長吉の代表作。江戸時代に育まれた高度な技術を継承し、国の内外で評価を受けた明治金工の優品である。

銅鷲置物〈鈴木長吉作/〉 どうわしおきもの〈すずきちょうきちさく〉

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