工芸品 / 室町
朝鮮・高麗後期(十四世紀)の朝鮮鐘の様式を取り入れ、和鐘の様式が加わった和鮮混淆型式鐘である。竜頭は双頭式で和鐘型であるが、笠形周縁の四個の繰形突起・鐘身の装飾性に朝鮮鐘からの模倣がみられる。銘文によると中世の鋳物、とくに茶釜で知られる芦屋鋳物師の作であることが知られる。ともあれ、和鮮混淆型式鐘としては最古例であるが、中世における日本と朝鮮との文化交流史上貴重な資料である。
梵鐘