顕智(生没年不詳)の肖像彫刻。顕智は、親鸞の弟子真仏に師事し専修寺第三代となる。延慶3年(1310)7月4日、所在を失したといいこの日を命日とする。像内頭部に延慶三年八月二十四日の銘があり、命日といわれる日から51日目に当たるので、本像は七七忌日を意識してつくられたことが分かる。すなわち製作開始はまだ存命中だったと思われ、真宗肖像にあってきわめて稀な寿像である。円慶は仏師、道恵は絵仏師と考えられる。写実的面貌あるいは質素な袈裟などは、像主を前にして造立されたことを推定させる。顕智の師である真仏の像が専修寺内に併置されるので、これを附とする。