叡尊(興正菩薩)およびその一門のため、西大寺に寄進された三宝料田畠の総目録で、天福二年から永仁六年に及ぶおよそ六十五年間の寄進田畠を略年代順に記録している。その記載は寄進の増大に伴い五次にわたって書き継がれており、文中には第一次の収録を伝える叡尊の置文、また巻末にはその後の追録を示す門弟鏡恵の奥書が記されている。各料紙の継目裏には前半に叡尊、後半に門弟信空(西大寺二世長老)の自署がある。本巻は西大寺を中心とする叡尊の宗教活動を具体的に伝えており、しかも文中に記された田畠の記事は、条里制研究など歴史学上にもその価値が高い。