賀茂別雷神社 本殿 かもわけいかずちじんじゃ ほんでん

建造物 宗教建築 / 江戸

  • 京都府
  • 江戸末期 / 1863
  • 三間社流造、檜皮葺
  • 1棟
  • 京都府京都市北区上賀茂本山町
  • 重文指定年月日:19010802
    国宝指定年月日:19530331
  • 賀茂別雷神社
  • 国宝

賀茂別雷神社本殿・権殿 二棟

 賀茂別雷神社は上賀茂神社といわれ、賀茂御祖神社(下鴨神社)とともに、その創立は奈良時代以前に遡る。平安遷都以後は王城鎮護の神として崇敬をあつめていた。社殿は、天武天皇の時(六七三~六八六)山背国をして造替せしめたというのを始めとし、以後たびたびの造営があり、ことに平安時代末期より室町時代中期までは、ほぼ二十数年を式年として造替が行われたことが記録にみえる。室町時代後半になるとこの制が衰えたが、江戸時代に入ってからは再び式年造替が復活した。現在の本殿、権殿は文久三年(一八六三)の造替になるものである。
 本殿、権殿ともいわゆる三間社流造の同形式からなる。すなわち桁行三間、梁間二間の身舎の前面に三間の庇を付けた形式で、屋根の前面は庇にまで緩い流れをつくって葺きおろされている。流造の名はこの形態から生まれたのである。流造は現在全国に最も広く分布している神社本殿の形式であって、その成立はおそらく平安時代初期に遡るであろう。この本殿は少なくとも嘉元造替時(一三〇三頃)のものとあまり大差がないことが判明しているから、よく古制を伝えていると思われ、流造の典型的なものとして価値がきわめて高い。なお賀茂別雷神社にはこの本殿を含めて重要文化財に指定されている建物が三十六棟ある。

【引用文献】
『国宝事典[第四版]』(便利堂 二〇一九年)

賀茂別雷神社 本殿

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