紅地桐文散錦直垂
べにじきりもんちらしにしきひたたれ
工芸品 / 室町
- 山口県
-
室町
- 上下とも表は紅地に白、黄、茶色で桐円文を、地には萌黄、濃萌黄糸で雲文を織出した錦。裏は白平絹。
前は左右蓋幅の身頃に衿を付し、垂領となる短衣。袖は二幅で袖付下は大きく振りをつくる。袖口にむかってわづかに幅が狭くなり、橋に紅絹撚糸四ッ打の袖括紐を付す。衿と前身頃の縫い合わせ目に一個ずつ鉄色染絹糸の菊綴を付す。胸緒欠失。
袴は前四幅、後二幅仕立て。腰廻りにひだを作り、内股に白平絹の襠を当てる。前紐、後紐は白平絹の折畳で、袴との縫い付け部に白丸打紐の上刺を施す。腰板は和紙の折りたたみ芯を入れる。裾に白括紐を付す。
- 身丈79.0 裄95.0 袖丈66.0 袖幅42.0 衿肩あき20.5 背丈62.0
袴丈110.0 腰幅43.0 (㎝)
- 1領
- 毛利博物館 山口県防府市多々良1-15-1
- 重文指定年月日:19710622
国宝指定年月日:
登録年月日:
- 公益財団法人防府毛利報公会
- 国宝・重要文化財(美術品)
鎧直垂は鎧の下に着用するもので武家の抬頭とともに豪華なものも作られた。これは紅地に色系の絵緯で桐円文を散らし、地には雲文を織出している。垂領の短衣と袴からなり括紐を付し、菊綴を飾っている。これは永禄三年将軍足利義輝から毛利元就へ下賜されたもので、桃山時代以前の鎧直垂として保存完好な稀有の遺例である。