夕陽山水図 ゆうひさんすいず

絵画 / 

  • 馬麟
  • ばりん
  • 中国
  • 南宋時代
  • 紙本墨画淡彩
  • 縦51.4㎝ 横26.6㎝
  • 一幅
  • 東京都港区南青山6-5-1
  • 根津美術館
  • 重要文化財

はるかに望む遠山は夕陽の余光をまとっている。手前は湖水で、かすかに波打つ水面近くを4羽の燕が飛んでいる。筆者の馬麟は画院画家を輩出した馬氏一族、なかでも高名な馬遠(ばえん)の子で、自らも寧宗(ねいそう)と理宗に仕えた。対角線にもとづく簡潔な構図、慎重かつ的確な筆遣いは、馬遠派山水画の典型ともいうべきものである。賛に添えられた款印により、本作品は宝祐2年(1254)、理宗が娘である周漢国公主に贈ったものであるとわかる。賛と画は別絹で、もとは対題形式であったものが、わが国に将来されて後、書院を飾る一幅として改装されたと考えられる。 

夕陽山水図 ゆうひさんすいず
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