壺(渥美) つぼ(あつみ)

考古資料

  • 鎌倉時代 13世紀
  • 陶製 灰白色土 自然釉
  • 高20.7 口径9.7 最大径16.8 底径9.3
  • 1口

 渥美(あつみ)半島出土との所伝をもつ。焼成の際、窯体内に舞い上がった降灰が表面に厚く付着したため、あたかも海中から引き上げた壺のような姿を呈している。利用に堪えない製品として、窯場の近くに投棄されたものであろう。(1414・考337)の常滑壺とほぼ同じ法量をもつが、頸部内側に粘土紐の巻き上げ痕を残し、また胴部に三~四条の窪みを巡らせるなど、細かな作行きに違いをみせる。口縁の端に丸みをもたせて折り返す特徴などから、渥美の13世紀前半頃の製品と考えられる。

古玩逍遥 服部和彦氏寄贈 仏教工芸. 奈良国立博物館, 2007, p.75, no.49.

壺(渥美)

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