赤楽兎文香合〈光悦作/〉 あからくうさぎもんこうごう〈こうえつさく/〉

工芸品 陶磁 / 江戸

  • 本阿弥光悦
  • 東京都
  • 江戸
  • 素地は鉄分の多い赤褐色陶胎、手捏ねで整形した合子。身・蓋とも外面は大きく面を取り不整形に篦で削り、扁平な円形に仕上げる。外周には斜めにやや幅広く、側面には狭く垂直に、篦削りを廻らす。内面は、身は中央を、蓋は全体を大きく緩やかに窪ませる。身の合口には粘土紐を貼り付けて、やや幅広の立ち上がりを高台風に作り出すが、不整形となる。身、蓋とも合わせ口には糸切りの痕跡を残すが、身では不鮮明。
     蓋表には中央やや上部に1羽の兎を大きく描き、周りに草八株を配する。文様は白泥で表し、鉄絵具で縁取りする。
     身と蓋の外面全面に透明釉をかけるが、艶やかに良く熔けて赤褐色を呈し、一部は白濁する。
     身の一部には窯割れが入り、側面がごく一部欠失する。
  • 総高3.5
    身高1.8 口径(最大)8.5 立ち上がり径(最大)5.5
    底径(最大)7.0
    蓋高1.7 口径(最大)8.5   (㎝)
  • 1合
  • 三鷹市大沢三丁目10番31号
  • 重文指定年月日:20120906
    国宝指定年月日:
    登録年月日:
  • 公益財団法人出光美術館
  • 国宝・重要文化財(美術品)

本阿弥光悦作の赤楽香合。全体をおおらかに作り出すが、蓋や身の周りには力強い篦削りを幅広く施し、大胆に成形する。蓋表には白泥と鉄絵具で、一羽の兎を描き、その周りに草文を配し、香合自体を満月に見立てたものと推測される。
 赤楽釉は光悦の赤楽茶碗(毘沙門堂)と同質であり、身の立ち上がりは光悦の赤楽茶碗(弁財天)の高台に似た形態を示しており、光悦の特徴をよく示す。
 光悦作では数例しか遺例が知られない香合として重要であり、優品である。

赤楽兎文香合〈光悦作/〉

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