ヘクトルとアンドロマケ へくとるとあんどろまけ

絵画 油彩画

本作の主題は、ホメロスによって謳われたトロイア戦争の物語の一場面。トロイアの勇将ヘクトルは、愛する妻のアンドロマケに別れを告げ、戦場に赴く。ここでは二人はキリコが偏愛を寄せた無機的なマネキンに変えられ、背景には冷たい構築物が特異な遠近法によって描かれる。このような彼の形而上絵画に現れる街路の映像に霊感を与えたのは、トリノのア─ケ─ド街だったという。イタリアの街かどの憂鬱を描いたキリコの作品は、20世紀が若かった時代にシュルレアリスムの風を受けて生まれた特異な産物であった。

ヘクトルとアンドロマケ

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