武蔵国分寺跡出土の小型海獣葡萄鏡
むさしこくぶんじあとしゅつどのこがたかいじゅうぶどうきょう
考古資料 金属製品類 / 奈良
- 東京都
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奈良時代
- 銅製。小型鏡。正円でなく,右側半分がやや中心に近く歪み,ごく僅かな楕円形を呈する。踏返鋳造鏡のためもあり,鏡背面の文様は不鮮明であるが,内区には伏獣形の鈕を中心に四躯の獣形を配し,内区と外区の境(突界圏)に沿って葡萄の房を七個置く。外区には七翼の禽形が配され,その内に一ないし二個の葡萄の房を計十個置いている。
- 鏡面径5.95センチメートル,鏡背面径5.6センチメートル,縁厚0.4~0.5センチメートル,鏡面はゆるやかに反る。内区径3.74センチメートル,外区径0.93センチメートルを測る。鈕に孔を有す
る。内区径は全体に薄く,0.05~0.1センチメートルを測る。界圏から外区へと厚みを増す。縁は直立せずに内傾する。保存処理後の重量は47.1グラムを測る。
- 1面
- 東京都国分寺市西元町1-13-10
- 国分寺市指定
指定年月日:20140401
- 国分寺市
- 有形文化財(美術工芸品)
武蔵国分寺跡第51次調査(昭和52~54年度)において,僧寺北東の集落付近にある小穴から出土したものであるが,意識的に埋納あるいは遺棄した形跡は認められなかったことから,小穴内への土砂の流入とともに埋没してしまったもので,その時期は,周辺の遺構などからみて平安時代後期と考えられる。