清元節 きよもとぶし

伝統芸能 音楽

  • 指定年月日:20141023
  • 重要無形文化財

 清元節は,文化11(1814)年に初世清元延寿太夫【きよもとえんじゅだゆう】によって創始された,近世三味線音楽を代表する語り物の一つである。富本節【とみもとぶし】から分派し,常磐津節【ときわずぶし】などとともに,江戸で発達した豊後系浄瑠璃【ぶんごけいじょうるり】の系統に属するが,他の音曲に比べ高音を多用し,軽妙で江戸の粋【いき】な情趣を色濃く伝える点に特徴がある。歌舞伎音楽として人気を得る一方,座敷等における素浄瑠璃の演奏も流行し,現在に至るまで歌舞伎,演奏会ともに活動の場としている。また,代々の演奏家が各時代に合わせた作曲や演奏上の工夫を重ね,音楽的にも多彩な内容を持っている。
 演奏は浄瑠璃(太夫【たゆう】)と三味線から成り立つ。太夫は,高音を効果的に聞かせる独特の発声法や,細やかな節回しを用いた高度な技法によって語る。三味線は,技巧に富んだ太夫の語りを生かすために,澄んだ柔らかい音色を基本とし,音量や技巧の点で控えめに演奏する。そのため,より一層繊細な芸術的表現と,的確な演奏技術が要求される。
 以上のように,清元節は,芸術上特に価値が高く,芸能史上特に重要な地位を占めるものである。

清元節

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