細川家文書(九千六百十二通) ほそかわけもんじょ

歴史資料/書跡・典籍/古文書 文書・書籍 / 南北朝 室町 安土・桃山 江戸 明治

  • 東京都
  • 南北朝~明治
  • 紙本墨書
  • (省略)
  • 103巻、332冊、59帖、25幅、6980通、19鋪、6綴、90枚
  • 東京都文京区目白台1-1-1
  • 重文指定年月日:20130619
    国宝指定年月日:
    登録年月日:
  • 公益財団法人永青文庫
  • 国宝・重要文化財(美術品)

 熊本・細川家に伝来した文書群で、大名家文書中の白眉とも称される。平成25年に指定された一群は、室町時代の武家文書の典型的な文書様式のものや、安土桃山時代の織田信長、豊臣秀吉らの書状が多数含まれている。とくに、信長文書は質量ともに圧巻といえる。歴史的な出来事である長篠の戦い、安土城普請、本能寺の変、関ヶ原の合戦直後の状況を伝えるものも含まれており、当時の緊迫した状況が窺われる史料として貴重である。
 江戸時代の古文書は膨大な量にのぼるが、熊本大学永青文庫研究センターによる整理と調査研究が進められている。令和7年には、藩主に関する史料群を中心とする一群が追加指定された。
 このうち、江戸時代初期の藩主である忠興、忠利、光尚らの書状からは、関ヶ原合戦、大坂の陣など、徳川政権確立の過程や、江戸幕府における出頭人の動向、島原天草一揆の戦況など、江戸時代初期の政治史を考える上で欠かせない情報を得ることができる。
 また、藩主の書状を巻子装に仕立てた一群「御印物」は、忠利から綱利のものが伝わるが、特に寛永九年(一六三二)の熊本移封時の忠利の書状には、「tada/toxi」と刻まれたローマ字青印を押した書状が数多く伝わる。これらからは、熊本移封直後からの藩領支配安定に藩主自ら腐心していたことがうかがえる。
 このように、令和7年追加指定の史料群は、江戸時代前期を中心とした政治史をはじめとする、日本の近世史研究上重要な史料を多く含むものであり、質と量において他に類を見ない史料である。

細川家文書(九千六百十二通)

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