平舞の常装束のうち右方の石帯。平舞は数人が舞具を持たずに穏やかに舞う場合が多く「文の舞」とも呼ばれる。平舞では、舞楽面はつけずに常装束で行う場合が多く、袍・半臂・下襲・赤大口・表袴・紅単、忘緒・鳥兜・石帯・鳥兜・踏懸・襪・糸鞋が用いられる。装束の模様には菱・窠文・唐花・鳳凰などの有識模様*が多く、染織技法では同じく有識織物*に見られる錦・綾・浮織物・刺繍が多いことからも公家の染織文化が反映されている。
*有識模様・有識織物 平安時代以降に公家階級により用いられた模様や織物で、中国から伝えられた模様や織物を和様化したもの。
同時期に収集された高野山天野社伝来の半臂(2201-18, 19)、指貫(2201-20, 21)は重要文化財に指定され文化庁へ。
旧カネボウコレクション2201-22-1 旧長尾美術館