姫島の盆踊は、盆踊の始めから終わりまで途切れることなく踊り続けられるナカオドリ(中踊)に加え、外側の踊りとして趣向をこらした新作の踊りを毎年作り上げるところに特色がある。ナカオドリは単純な所作で古風さをうかがわせ、外側の踊りには左左、右右と同じ足を二度ずつ動かすボンアシ(盆足)という独特な足運びがみられる。
本件は、単純な所作によるナカオドリと、趣向を凝らした外側の踊りからなる盆踊で、毎年8月14日から16日まで、姫島の各地区に設けられたボンツボ(盆坪)で踊られている。
ナカオドリは、盆踊の始めから終わりまで途切れることなく踊り続けられる単純な所作による踊りである。一方、外側の踊りは、流行を取り入れたり、衣裳や小道具などに趣向を凝らした踊りである。「キツネ踊り」や「アヤ踊り」などのように、繰り返し踊られて定着した演目もあるが、外側の踊りは、本来、地区ごとに形成された同世代の踊り集団が毎年新しく作り上げるものである。
ボンツボの中央に太鼓を置き、ナカオドリは太鼓を中心に輪となって踊られる。外側の踊りは、ナカオドリが踊られているボンツボに踊り込んだ踊り集団が、ナカオドリの外側に大きな輪を作り踊る。属する地区のボンツボで踊った後、他地区のボンツボを全て巡り、踊りを披露する。
また、地区内に新盆の家があると、位牌や灯籠をボンツボに集めての供養踊も行われる。
(※解説は選択当時のものをもとにしています)