M.デュシャンのレディメイド「壜乾燥器」 まるせる・でゅしゃんのれでぃめいど「びんかんそうき」

  • マン・レイ  (1890年-1976年)
  • マン・レイ
  • 不明
  • 写真
  • 27.0×37.7
  • 1面

マルセル・デュシャンは、大量生産された既製品を用いたオブジェをレディ・メイド(ready-made)と呼びました。
1917年にアンデパンダン展(無審査展)にデュシャンが出品したレディ・メイド《泉》は、既製品の小便器に偽名でサインを書いただけのものであり、美術作品の概念を転換させた作品として良く知られています。
小便器を作品として認めるべきか否か、という議論を尽くした末、書類の不備という理由によって、《泉》が展示されることはありませんでした。しかし、既製品の有用性、芸術作品に特有と思われていた作家性や唯一性といった概念に問題提起を試みました。
なお、この「壜乾燥器」は、1914年、デュシャンがパリの街中にある家庭用品専門の百貨店で見つけて購入したもので、親交の深いマン・レイがそれを写真に撮ったものです。
ちなみに、レディ・メイドの制作においては、それまでの作品制作の仕方とは違い、どのような既製品を作品として選ぶかということが、大きな問題となってきます。デュシャンによれば、視覚的な感動を呼び起こさず、好き嫌いといった感覚を想起させない既製品を選択することが重要なのだそうです。

M.デュシャンのレディメイド「壜乾燥器」

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