自画像I

絵画 油彩画

  • バゼリッツ、ゲオルク  (1938-)
  • 平成8年 / 1996
  • 油彩・キャンバス・1面
  • 290.0×205.0
  • 個展 ベルリン・ナショナル・ギャラリー、* 1996

202 バゼリッツ、ゲオルク(1938− ) 自画像I 1996年
 旧東ドイツのドイッチュバゼリッツ生まれ。本名ハンス=ゲオルク・ケルン。1956年東ベルリンの芸術大学に入学、その後西ベルリンの造形芸術大学で学ぶ。63年ベルリンのウェルナー・アンド・カッツ画廊で初個展。69年から上下反転したイメージの作品を制作する。80年ヴェネツィア・ビエンナーレに参加。95年ニューヨーク・グッゲンハイム美術館他で大回顧展。
 1980年代以降「新表現主義」の作家として世界的に評価されたバゼリッツの絵画の特質は、その荒々しく、大胆な筆致による生動感溢れる画面と、そこに描かれた対象が、この作品における男性像のように、上下反転していることにあるといえよう。イメージを倒立させることで、自明だと思っていた絵画空間における上下の位置は揺らぎ、私たち自身の空間感覚をもかき乱してくる。その眩暈のうちに、男の顔のイメージが、エネルギッシュな絵筆のストロークの波間にぽかりと浮かんで、私たちに奇妙な笑いを投げ出かけてくるのだ。

自画像I

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