石造狛犬(永正十二年銘) せきぞうこまいぬ

彫刻 石像 / 室町

  • 未詳
  • 福井県
  • 室町時代 / 1515
  • 阿形・吽形とも全容及び台座を含めて凝灰岩(越前青石・笏谷石)の1材より彫出する。
    阿形
    顔を左に向け、左前足を少し出して前脚を立て、体部をわずかにひねって蹲る。頭頂を平らにして、両眼を開き、口をあけて上下歯列(上は12本で両奥から3本目を牙とし、下は左右に2本)と舌を表し咆哮する。両耳は垂らしている。後頭部にたて髪を3段に表し、中央を境に髪房先端の巻き方を反対にする。両前足踵部に三角状の毛を表し、その上方の脚部には2房の蕨手状の毛を立ち上げる。両後脚にも地付にそって巻毛が2房表される。後脚の間に雄の性器を表す。尾は3房に分かれ、中央が高く2条の刻線を、左右は低く1条の刻線を入れ、ともに先端を巻毛とする。
    吽形
    阿形に準じる姿であるが、主として以下の点が異なる。顔を右に向け、右前足を少し出す。頭頂には角を表す。口は閉じ、両側に小さな牙を1本表す。後脚間に明瞭ではないが性器のふくらみを表す。
  • 法量(㎝) 阿形  総高50.0 像高46.1 頂-顎16.6 耳張18.8 面奥19.4 体幅17.8 体長43.3  
    前足開(外)15.6(内)5.7 後足開(外)17.1
    台座幅(前)18.2(後)16.5 台座長40.4
    吽形  総高51.5 像高47.7 頂-顎14.5 耳張18.6  面奥19.5 体幅18.4 体長45.8
    前足開(外)15.5(内)6.2  後足開(外)17.6
    台座幅(前)18.8(後)18.4 台座長42.5
  • 1対
  • あわら市沢14-1(春日神社)
  • 福井県指定
    指定年月日:20170331
  • 沢区
  • 有形文化財(美術工芸品)

本狛犬は春日神社の神殿内に安置される。台座の刻銘から、永正十二年(1515)六月に造られたと考えられる。この年紀は、足羽山で産出される凝灰岩(越前青石・笏谷石)を用いて、十六世紀から江戸時代末まで盛んに造られた越前狛犬の中でも最古である。また刻銘から、阿形は「鹿子」、吽形は「駒犬」とされているので、獅子・狛犬の一対と認識されていたことが判明する。そして寄進先である当社を「河口庄細呂宜郷春日明神」としており、興福寺領の荘園であった河口庄を構成する十郷のうちの細呂宜郷に勧請された春日明神であることが知られる。

石造狛犬(永正十二年銘)

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