工芸品 金工 / 江戸
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下野国佐野天明鋳物師 新井源七
- 群馬県
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江戸時代 / 1787
- 鰐口は銅鋳造で盤面はふっくらと手の甲のように盛り上がり(甲盛り)、正面・背面ともに中心から縁へむかって同心円状に紐帯と言われる線で4つに区画されている。撞座(鰐口を叩く紐が当たる所)は2枚1組の花弁が8組、その間に筋入りの花弁を配して蓮の花が表現され、蓮肉(蓮の花の中央部分)に9果(粒)の蓮子(蓮の実)が表現されている。撞座の上方には、胎蔵界大日如来を表す種子(梵字)、正面の下方には「奉納石山観世音」の文字が肉厚に陽鋳されている。目と呼ばれる左右の突出部は横から見ると楕円形で、口唇の出は鰐口の大きさの割に小さい。耳(吊鐶)は半円形である。鰐口の上部には鋳型の合わせ目が残る。内側には大きな鋳掛け(欠陥部分を補修した跡)がある。
- 両目間寸法193cm、面径160cm、肩厚36cm、最大厚65cm
- 1口
- 伊勢崎市下触町4
- 群馬県指定
指定年月日:20190215
- 宗教法人 万徳寺
- 有形文化財(美術工芸品)
天明7(1787)年に佐位郡(現在の伊勢崎市の一部)を中心とする各地の190名余の寄進者によって石山観音に奉納された、両目間寸法193cmの鰐口である。下野国佐野(現在の栃木県佐野市)の天明鋳物師新井源七によって製作されたもので、現在は境内の鰐口堂に吊るされている。石山観音は馬の信仰で知られ、近隣在郷の人々は馬を連れて参拝し、鰐口を叩いて馬の無病息災を願った。