高崎市民の祭典「高崎まつり」と同時に開催される「高崎山車まつり」の中で山車の巡行が行われる。山車まつりでは、旧高崎市を南・東地区と北・中央地区に分け、輪番制で山車が巡行する。平成29年度は、中央地区8台、北地区8台の計16台の山車、平成30年度は中央地区3台、東地区7台、南地区12台の合わせて22台が巡行した。当日、町内は祭りの責任者である頭の合図に合わせて、およそ100人前後の各町内の人々が山車を曳く。山車まつりが近づくと山車祭り保存会が中心となり、事務所開き及び「安全祈願祭」を町中の空き店舗で行う。山車まつりは、例年8月の第1週の土・日に実施される。祭りの1~2週間前になると山車を巡行する町内ごとに公民館や空き店舗を利用して祭典事務所を開く。事務所や囃子の練習場に山車人形を祀る町内も多い。また、まつりの2週間ほど前から町内の長老や保護者等が子どもたちにオオダイ(大太鼓)、キンダイ(小太鼓)など囃子の指導を行い、その近くで笛を吹く大人の姿がある。高崎の山車行事の特色は、町内で保有する山車の数(38台)と神話や昔話、歴史上の英雄を模した山車人形の多さである。山車の製作年代をみると、近世後期1台、明治期7台、大正期20台、昭和期10台である。これらの山車は各町内が独自に所有し、維持・管理しながら代々引き継がれている。町内の事務所等に飾られる山車人形は、御神体としての意味合いも窺わせ、町内のアイデンティティの象徴ともなっている。