豊前神楽 ぶぜんかぐら

民俗 無形民俗文化財

  • 福岡県
  • 福岡県豊前地域,大分県中津市及び宇佐市
  • 指定年月日:20160302
    保護団体名:福岡県豊前神楽保存連合会,大分県豊前神楽保存連合会
    9月上旬~翌年5月
  • 重要無形民俗文化財

豊前神楽は,旧豊前国地域において江戸時代まで神職によって伝承された神楽であり,明治時代以降は民間の神楽講社によって舞い継がれ,各地域の神社に奉納されている。天(あまの)岩戸(いわと)開(びら)きなどの記紀神話を題材とした演目を含むとともに,鬼役の「駈仙」が登場する演目が多く,本件の特徴の一つとなっている。また神社拝殿を舞台として舞うだけでなく,境内に高い竹柱である斎鉾を設置してこれに駈仙(みさき)鬼(おに)が登る湯立神楽など,大がかりな演目も伝承されている。上演形態にも特徴がみられ,当日祈願者がそれぞれ希望する演目ごとに奉納料を支払い,その演目が順次舞われるという奉納神楽のかたちを有している。
豊前神楽は,駈仙鬼が登場する演目が多数存在する点において,鬼役が主要な役割をはたす近隣の中国,九州地域の神楽との関連をうかがわせるほか,神楽講社が巡演する各神社の拝殿が楽屋を併設するなど,神楽舞台としての用途を意識した建築となっている点にも地域的特色が認められる。また,高足(たかあし)の五徳(ごとく)に釜を据えて湯による祓(はら)いを行うだけでなく,柱など高所へ登る行為や,火(ひ)渡(わた)りといった修験道と共通する構成内容を含む湯立神楽の内容などにも特徴が見られる。

豊前神楽

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