最上川上流域における長井の町場景観 もがみがわじょうりゅういきにおけるながいのまちばけいかん

文化的景観

  • 山形県
  • 山形県長井市
  • 選定年月日:20180213
    管理団体名:
  • 重要文化的景観

山形県南西部の最上川上流左岸の朝日連峰支脈である葉山連山と最上川上流右岸の出羽丘陵の一部に囲まれた長井盆地の中心に位置する長井の町場は,中世以前からの門前町及び宿場町などの性格が複合した2つの在郷(ざいごう)町(まち)である宮村と小出村を起源とする。新潟や庄内・出羽三山方面へ向かう旧街道が交差する交通の要衝であり,それぞれの村では宮村館や白山館が政治的拠点となり,商いの中心となる宮の十日町,小出のあら町が物資の集散地として長井の町場の発展を牽引した。特に,最上川舟運期には,宮村に米沢藩の船着場,小出村には商人衆による船着場が設置され,公的な青苧蔵(あおそぐら)や上米蔵(じょうまいぐら)が置かれて,置賜地方西部の物資の集散地・商業地として流通・往来の中心となった。江戸時代後期に描かれた絵図には,館跡の周辺に役人が居住し,町人が現在のあら町や本町などの通り沿いに居住する様子が描かれており,在郷町としての役割を果たしつつ商人の町としても発展したことが窺える。現在も本町,大町,高野町,十日町,あら町などでは,商人が居住した通り沿いに間口が狭く奥行きの深い短冊状の地割りが並び,その中を水路が流れ,店・住宅・蔵と続く敷地利用を確認することができる。このように最上川西岸の街道に沿って商家群などが点在する長井の町場景観は,江戸時代の最上川舟運に由来する文化的景観として重要である。

最上川上流域における長井の町場景観

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