室町時代の座敷飾り(ざしきかざり)では、絵画を独立して掛けるのではなく、三幅対や四幅対にするのが特に尊ばれていた。足利将軍家のコレクション目録である「御物御画目録(ごもつおんえもくろく)」には、「四幅 山水 徽宗皇帝」との記述があり、このような四幅対が会所に飾られていたことがわかる。この模写の原本となったのは、南宋絵画の流れを汲む明時代浙派(せっぱ)の四季山水図で、日本に伝来していた作品である。こうして中国で描かれた絵画も日本の鑑賞体系のなかに入り、新たな文化の一部分となっていったのである。(140930_h22唐物)