北大東島の燐鉱山由来の文化的景観 きただいとうじまのりんこうやまゆらいのぶんかてきけいかん

文化的景観

  • 選定年月日:20181015
    管理団体名:
  • 重要文化的景観

北大東島は沖縄本島東方約360kmに位置する隆起珊瑚礁を起源とする地形を持つ南洋の離島であり,明治期に入って開拓が始まった歴史を持つ。特に,化学肥料の原料となる燐を多く含むグアノ(鳥糞石)が広く堆積していたことから,大正時代から戦後直後にかけて燐鉱石採掘が盛んに行われた。現在も島の北西部に位置する西港周辺では,採掘場,トロッコ軌道,燐鉱石貯蔵庫,船揚げ場等の燐鉱石採掘に関連する一連の生産施設が国内唯一残り,当時の社宅及び福利厚生施設等の生活関連施設が住宅群や民宿として継続的に利用されている。これらの施設では,珊瑚が風化して生成されたドロマイトの白い切石が多用されており,独特の景観を呈している。現在の北大東島の主産業はサトウキビ生産であるが,技術発展とともに近海漁業も盛んになりつつあり,西港周辺ではサトウキビ畑・ため池が広がる一方,往時の施設を利用した魚市場及び水産加工施設が点在する。日本列島南方の特殊な風土によって形成された離島において,大正時代から戦後直後にかけて燐鉱採掘が行われていたこと及びその後の産業変遷を知る上で重要な景観地である。

北大東島の燐鉱山由来の文化的景観

ページトップへ