仔鹿

絵画 日本画

  • 徳岡神泉  (1896-1972)
  • トクオカ、シンセン
  • 昭和36年 / 1961
  • 彩色・紙本・額・1面
  • 135.8×121.0
  • 4回新日展 東京都美術館 1961

133
徳岡神泉

仔鹿 一面

額装 紙本彩色
縦一三五・八 横一二一・〇
昭和時代 昭和三十六年 (一九六一)
東京国立近代美術館 (徳岡房子氏寄贈)

近代日本画史上、徳岡神泉(一八九六〜一九七二)はもっとも内省的な画家のひとりといえよう。京都に生まれ竹内栖鳳(一八六四〜一九四二)に師事し、文展に出品したが落選つづきで失意のあまり一時は富士山麓に隠れ住んだ(一九一九〜二三年)。しかし、自己の芸術にたいするそうした煩悶のなかから、やがて稀にみる象徴性と内面性にとんだ独自の境地に到達した。何の気配か物音か、さそわれてふと振り返る仔鹿の姿。この一瞬に時空のすべては凍結し、精妙な地塗りによって陰影づけられた画面そのものに見る者もまた吸い込まれるかのようだ。

仔鹿

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