萩薄双鳥鏡 ハギススキソウチョウキョウ

工芸品 金工

  • 平安時代 後期 ・11世紀~12世紀
  • 径10.2cm:縁高0.2cm
  • 1面

緑褐色。細長形の素鈕に、無界圏、断面三角形の周縁をもつ宋鏡式和鏡の鏡胎で、厚さは約1mmと薄い。立面構図で、秋の草叢を飛翔する小鳥のモチーフは、十二世紀以降の和鏡文様の先駆をなすものである。とくに宋鏡式和鏡の文様は細線表現が特徴で、本鏡と近い文様表現の例として、佐賀県山崎経塚で天治元年(1124)銘経筒の底に使用されていた秋草双鳥鏡があるが(木下之治・松岡史1958)、本鏡の風になびく薄や軽やかに飛ぶ鳥の繊細かつ躍動的な表現は、それよりさらに早い製作になると思わせる。

萩薄双鳥鏡 ハギススキソウチョウキョウ
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