その他の美術 書
奥書によれば、康平六年(一〇六三)、九月十一日に比叡山の西塔院で、人々を餓鬼道から救うための講会に用いられた『大般若経』。線が細く柔らかみを帯びた字姿からは、平安時代中期の特色である和様化がみてとれる。西塔院は、最澄が鎮護国家のために法華経一千部を安置する宝塔を全国六カ所に建立することを企画したうちの一つ。日本の中央を守護するもので延長元年(九二三)に完成。法華千部西塔院、山城宝塔院と称された。
大般若経巻百一十二
大般若波羅蜜多経巻第二百二十八(七寺経)
大般若波羅蜜多経巻第五百三十二(七寺経)