板絵金地著色繋馬図〈狩野山雪筆/〉 いたえきんじちゃくしょくつなぎうまず〈かのうさんせつひつ/〉

絵画 / 江戸

  • 狩野山雪
  • 江戸時代 / 1637
  • 板絵金地著色
  • 縦249.0センチ 横355.5センチ
  • 1面
  • 重文指定年月日:20240827
    国宝指定年月日:
    登録年月日:
  • 国宝・重要文化財(美術品)

 寛永14年5月の奉納銘がある狩野山雪(1590~1651)による巨大な絵馬で、柱に繋がれながら前脚を勢いよく上げる黒い駿馬を画面いっぱいに描く。本作は、年記のある作例が少ない山雪において、貴重な基準作のひとつである。
 金箔地に対象物を濃彩で大きく描く本作は、画面内に収まりきらない大きさの馬の力感を余すところなく表現し得ているが、そのために馬の姿勢や筋肉を不自然に誇張・変形している。たてがみには山雪ならではの細部への執着が、また猿そのものではなく猿の図柄のある胴巻を描くことには山雪の機知をうかがうことができる。
 大型絵馬の奉納は、室町時代末期からおこなわれ、桃山時代には扁額形式の豪華なものも
制作されるようになる。本作はその流れを受けたもので、清水寺本堂(国宝、徳川家光寄進、
寛永10年・1633再建)の外陣南側に奉懸され、後に『扁額規範』(合川珉和、北川春成画、速水春暁斎編、文政2年・1819刊)に掲載されるなど、人々の注目を集め続けた大絵馬である。

板絵金地著色繋馬図〈狩野山雪筆/〉

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