知立の松並木
ちりゅうのまつなみき
天然記念物 植物
- 愛知県
- 知立市は江戸時代に東海道の宿場池鯉鮒(ちりゅう)宿がおかれ、交通の要衝として発展してきた。市内を通る旧東海道には松並木が残り、当時の景観の面影を偲ばせる。「知立の松並木」は市道山町(やままち)来迎寺(らいごうじ)線の御林(おはやし)交差点から新田(しんでん)北(きた)交差点までの約500mにかけて生育している。
江戸幕府は慶長9年(1604)に、街道の整備として一里塚の設置や並木の植栽を命じており、「知立の松並木」もこの頃整備されたものと思われる。しかし、時代の経過とともに松並木のマツは減少していき、昭和34年(1959)の伊勢湾台風で大きな被害を受けるとともに周辺環境からの影響によりマツは減少していった。この状況を憂いた市民により「知立の松並木」を守る運動が起こり、昭和40年代に水はけをよくするための排水管埋設などの環境整備や多くのマツの補植が行われた。
このような歴史的な経緯を踏まえ、「知立の松並木」は、昭和40年(1965)1月1日に知立町指定文化財(現知立市指定文化財)天然記念物に指定された。
「知立の松並木」の生育状況を把握するため、知立市は平成24年度(2012)と平成30年度(2018)に毎木調査を実施した。また現在、将来にわたり松並木を保存していくため、生育状況及び遺伝子解析調査を実施するとともに保存活用計画を作成中である。
これらのことから、県指定天然記念物として十分な要件を備えているといえ、県指定天然記念物に指定し、より一層の保護及び活用を図ろうとするものである。
- 知立市知立市山町(やままち)地内及び牛田町(うしたちょう)地内
- 指定
指定年月日:20230804
- 知立市
- 記念物