木工芸を技法で別けますと、指物・刳物・挽物・曲物・唐木木工・木象嵌となります。刳物は蓋物・盛器・盆などを一つの木から、鑿などで刳り出して形を作る技法で、指物や挽物では表現出来ない形や線を自由に作り出せます。 林鶴山氏は1927年に倉敷市に生まれ42年に木工作家の増田青泉堂に入門、72年に日本伝統工芸展初入選・75年に日本伝統工芸会正会員になり、85年には「現代の名工」に選ばれました。そして95年に岡山県指定無形文化財保持者 木工芸(刳物)に認定されました。ケヤキ・栗・桑などの素材の特性を見極めて作る物は各種の盆や卓・箱・盛器、棗や茶托、堤盤・喰籠など多岐にわたっています。 作品は材料の美しさと造形が調和していて一見安らかですが、作者の内にある勁さが滲み出ています。