ひめしゃらの純林 ひめしゃらのじゅんりん

天然記念物

  • 神奈川県足柄下郡箱根町
  • 元箱根90-2
  • 指定年月日:S28.12.22
  • 箱根神社
  • 神奈川県指定重要文化財

箱根火山の中央火口丘駒ヶ岳の南麓にある箱根神社の社殿裏山南斜面の海抜約750m付近に、高木層にヒメシャラが優占する林がある。樹高18m前後で全体には高木層にイヌシデ等が混生する。時にスギやヒノキの植栽が見受けられる。亜高木層にはミズキ、ヒメシャラが、低木層にはアブラチャン、ムラサキシキブ、ツリバナ、オオモミジ、イロハモミジ、ヤマモミジ、カマツカ等の夏緑広葉樹に混生してシロダモ、ヤブツバキ、ヒサカキ、アオキ等の常緑広葉樹が点在する。さらにモミ林構成種のモミ、アセビ、イヌガヤ等も混生している。低木層ではハコネダケが比較的多く侵入している。草本層にはハイシキミ、キヅタ、ホウチャクソウ、エイザンスミレ、ツルマサキ、ヤブコウジ等が生育している。

ヒメシャラはツバキ科の落葉高木で、富士箱根伊豆国立公園の富士山・箱根地域が群落分布の北限域にあたり、垂直的には常緑広葉樹林と夏緑広葉樹林の境界域に多い。夏季には直径2cm程の白い花をつけ、浅い緑の葉で林冠を覆い、紅味を帯びた滑らかな樹肌と調和して独特の相観を作っている。また冬季には落葉後明るい林相をなし、林立する紅い樹肌が美しい景観を作り出している。

ひめしゃらの純林

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