昭和45年に開催された大阪万博のパビリオン。会場の中心、お祭り広場の大屋根などと一体的に「人類の進歩と調和」を表現するテーマ展示施設としての役割を担った。近年構造補強を行い、恒久的な建築物となった。テーマ展示プロデューサーを務めた芸術家岡本太郎によるデザインを忠実に具現化するため、一流の学者や設計者、施工者が当時最先端の技術を結集。数学的解析により複雑な三次元曲面を数式化する先進的な手法を用い、鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄骨造を混用した構造に、建築では初期の事例となる湿式ショットクリートをシェル状の外殻に採用して、巨大かつ特異な形状の構造物を実現した。高度経済成長期の日本を象徴する大阪万博の記念碑となるレガシーとして貴重である。