金泥をふんだんに用いた雲海の上に、雪をいただく富士がそびえる。その凛とした佇まいは、戦中に描かれた富士図の特徴である。「天地正大の気の魂を、日本の精神を、絵画に表したいと富士に向ふ」と語っているように、本作品も、小品ながら日本精神の象徴としての富士を力強く描き出している。
心神
横山大観
或る日の太平洋
霊峰飛鶴