台本 一谷嫩軍記 だいほん いちのたにふたばぐんき

  • 24.1×16.3(cm)
  • 千代田区隼町4-1 国立劇場
  • 登録番号90157-48
    河竹黙阿弥関連資料
    解説:吉田弥生(フェリス女学院大学教授)
  • 独立行政法人日本芸術文化振興会

表紙の「當ル丑の卯月狂言」の記載および役者名から、天保12年(1841)4月、河原崎座で上演された『一谷嫩軍記』台本と確認できる。台本を収める封筒に「黙阿弥自筆台本」「天保十二年四月」と河竹登志夫氏の筆跡らしいペン書きがある。絵本番付(東京大学国文学研究室蔵)で「四段目の切 六弥太屋敷の場」には「大でき」「古今稀成大当利」とあり、最も好評の場面を担当した自負があったか。当時の河原崎座の立作者は中村重助。黙阿弥は作者連名に「柴晋助」(のちに斯波晋輔)として記載されている。この上演前年に実家の家業を継いでいた弟の金之助が亡くなり、作者生活を廃していたが、重助の依頼で再び芝居の世界に戻る。その機会の興行だった。以後、黙阿弥は歌舞伎作者を廃することはなかった。

台本 一谷嫩軍記 だいほん いちのたにふたばぐんき

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