京都御所の西側に位置する、大丸創業家11代当主下村正太郎の邸宅。現在は大丸ヴィラとして知られる。鉄筋コンクリート造、3階建、地下1階の洋館で、アメリカ人建築家、W.M.ヴォーリズの設計、清水組の施工により、昭和7年に竣工。内外とも下村が好んだイギリスの建築様式チューダー様式を基調とする。外観は木造の柱や梁を見せる美しいハーフティンバーで、煙突が林立する急勾配の屋根をスレートで葺く。内部は1階の広間や居間、食堂、二階の階段室や会議室などに格調高く重厚な装飾を施す。数多いヴォーリズの住宅作品の中でも優れた意匠を誇る住宅であり、我が国屈指のチューダー様式の邸宅である。塀や門、庭園の構成要素など屋敷構えとともに保存を図る。