天体の運行

絵画 油彩画

  • 難波田龍起  (1905-1997)
  • ナンバタ、タツオキ
  • 昭和31年 / 1956
  • 油彩・キャンバス・額・1面
  • 130.0×97.0
  • 左下に署名、年記
  • 20回自由美術展 東京都美術館 1956

31
天体の運行
Movement of Heavenly Body
1956年
油彩・麻布
130.0×97.0cm
左下に署名、年記:Nambata 1956
1956年 第20回自由美術展
難波田龍起は一貫して、正統的な抽象絵画の理解に基づいて制作してきたようにおもえる。彼にとっては、「人間の内部を発見したのは実に近代」であり、「近代人の複雑な内面生活の単純化―抽象作用」こそが重要なのだ。これは逆に考えれば、世界なり自然なりの一見したところ不明な現象、局面の背後には、実は深遠で複雑なものがあるということにもなる。《天体の運行》はこの意昧で、まさに題名にぴったりの、地上的なものを超えた天上の働きを感じさせる。交錯しあう、円、曲線、直線―これらはさまざまな天体の軌道であろうか、すべてが連なり、ひびきあって、あたかも天上の音楽をかなでるかのようである。そしてこれらは地上の私たちとまったく無縁にあるわけではない。むしろ奥深いところで、これら天体の運行は私たちに微妙に作用しているのだ。ここに、たんなる造形的な興昧だけに終わらない、真の抽象絵画の意昧があるといえよう。

天体の運行

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