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阿部合成(1910−1972)
ABE,Gosei
百姓の昼寝
Peasants’Midday Nap
1938年
油彩・キャンバス
127.6×144.3cm
青森県南津軽郡浪岡村に生まれる。青森中学校では太宰治と同級,美術や文学に関心を持ちはじめた。1929年京都市立絵画専門学校日本画科に入学,中井宗太郎から思想面で影響を受けた。34年卒業と同時に郷里に帰り,この頃から油絵をはじめる。36年に上京,38年第25回二科展では出征兵を見送る人びとを描いた≪見送る人々≫が初入選し,特選を受けたが,この作品がもとで反戦作家の熔印を押されることになり,翌年の二科展出品を最後に一切の公募展から遠ざかった。38年の二科展で落選した≪百姓の昼寝≫は,この時期の阿部の他の作品と同様,地主の家に生まれた画家が,厳しい自然と闘いながら社会の底辺で黙々と生きる人びとの現実を共感をこめて描いたものである。30年代にアメリカでノベラらの壁画運動に参加し,34年に一時帰国した野田英夫の感化であろうか,農夫たちの逞しい生命を謳ったこの作品にはモニュメンタルな大きさが感じられる。