つかの間の静寂

絵画 油彩画

191 エルンスト、マックス(1891−1976) つかの間の静寂 1953−57年頃
 ドイツ、ケルン近郊のブリュール生まれ。ボン大学哲学科で美術史や心理学を学ぶかたわら表現主義的な絵画の制作を始める。1919年、ケルンでアルプらとケルン・ダダを興し、22年にはパリに移りシュルレアリスムに参加。第二次大戦中にはナチスに追われ渡米。戦後フランスに帰化しパリで没した。
 エルンストはダダやシュルレアリスムの運動の中で、コラージュ、フロッタージュ、デカルコマニー、ドリッピングなど多様な技法を試みた。なかでも紙の下に敷かれたもののかたちを鉛筆でこすって浮かび上がらせるフロッタージュや、絵具が乾かないうちに紙などを画面に押し付け、それをはがすことで形象を得るデカルコマニーの手法の油彩作品への適用は、《つかの間の静寂》にも見られるように、なかば偶然的に現れる形象によって意識と無意識の境界を越え、この画家特有の幻想的な画面を生むことになった。

つかの間の静寂

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