突彫小紋 一二三連子

工芸品 染織

  • 小宮康正  (1956-)
  • コミヤ、ヤスマサ
  • 昭和62年 / 1987
  • 絹、型染・1
  • w36.3
  • 第34回日本伝統工芸展 1987

小宮康正 1956-

突彫小紋 一二三連子(つきぼりこもんひふみれんじ)

絹/型染 (型: 増井一平)
W.36.3cm 1987年

KOMIYA Yasumasa
Edo-komon, lattice pattern
silk / stencil dyeing (stencil: MASUI Ippei)

縦に連なる連子の中に、一、二、三、二......と、繰り返す規則的な横縞を配して、斉整の粋を尽くした江戸小紋の優品である。
小紋は細かな型染を広く指す言葉であるが、なかでも江戸小紋とは、まず布の上に防染糊を置き(型付という)、あとから染料の入った色糊をしごきつけて地染めをほどこす技法をいい、通常は絹地が用いられる。防染糊をく際に、文様を透かし彫りした型紙を用いる。本作品に見られるような綴密で規則性の高いい文様ほど、型付はむずかしいとされる。また、型付と型紙制作を分業で行なうこの分野において、すぐれた作品の実現には、良質な型紙の存在が不可欠である。小宮康正は、制作の技術だけでなく、型紙作成の技術保存にかかわる人脈をも祖父や父から愛け継いで、失われた文様の復元や、新たな文様の開発にも熱意をもって取り組んでいる作家である。
鋭い染め際であらわされた細緻な文様は、織り目の上にもう一つの律動を刻んで、布という一枚の平面上に、幻視とも思える深い奥行をもたらしている。


1956年 東京都生まれ
1972年 父のもとで江戸小紋の修業を始める
1980年 日本伝統工芸展に初入選
1986年 この頃から、長板中形の復興に取り組む
1990年 10周年記念特別ポーラ奨励賞受賞

突彫小紋 一二三連子

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