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遊ぶ
P1ay
1961年
油彩・麻布
182.0×226.5cm
下辺に署名:TARO
1961年 第6回日本国際美術展
岡本は、パリ留学中に抽象絵画やシュルレアリスムといった前衛美術の洗礼をうけ、いわばその先端にたっていたといえる。戦後の彼は、前衛芸術家としての眼によってたとえば縄文土器に生命感あふれるたくましい美しさを見いだしたように、日本の風土や伝統のなかに新しい発見をすることで、皮相なモダニズムを批判していった。それは彼の作品にも示されており、既成概念や様式化をきらい、具象的な要素や抽象的な要素を対立させ、混乱させ、そこから激しいエネルギーを喚起するような独特な作品を次々と描いていった。この作品もそうした一点であり、題名に示されているように、子供が無心に遊びに熱中しているように、原色にいろどられたフォルムが自由にダイナミックに流動している。